多色彫琢瑠璃作品を創作する中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏。（資料写真、淄博＝新華社配信）

【新華社済南１１月１２日】瑠璃（るり、ガラスの古称）の多色彫琢（ちょうたく）は、中国の伝統工芸の中でも極めて複雑な技術の一つとされる。瑠璃の熱成形による「多色成型」と冷加工の「刻花彫琢」を融合させ、図案作成や底削り、粗研磨、細研磨など２０近くの工程を経る必要がある。琉璃材料の色によって熱膨張率、収縮率が異なることから、一層重ねるごとに失敗のリスクが倍増する。

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏の多色彫琢瑠璃作品。（資料写真、淄博＝新華社配信）

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤（りゅう・とう）氏は玉彫や石彫などの関連芸術を幅広く研究し、高浮き彫りや透かし彫りなどの技法を彫琢に取り入れ、中国画の５段階の墨の色「墨分五色（濃い方から焦・濃・重・淡・清の５段階）」を瑠璃の色彩に融合させ、独自の様式を確立した。

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏の多色彫琢瑠璃作品。（資料写真、淄博＝新華社配信）

山東省淄博（しはく）市博山区は「中国瑠璃の里」として知られ、長い瑠璃製作の歴史があり、多くの優れた人材を輩出している。劉氏など芸術家たちが代々受け継いできた匠の精神が守られてきたことで、歴史ある博山の瑠璃は千年を経た今もなお、きらめきを放ち、色彩豊かに輝いている。（記者／朱暁光）

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏の多色彫琢瑠璃作品。（資料写真、淄博＝新華社配信）

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏の多色彫琢瑠璃作品。（資料写真、淄博＝新華社配信）

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏の多色彫琢瑠璃作品。（資料写真、淄博＝新華社配信）

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏の多色彫琢瑠璃作品。（資料写真、淄博＝新華社配信）

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏の多色彫琢瑠璃作品。（資料写真、淄博＝新華社配信）

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏の多色彫琢瑠璃作品。（資料写真、淄博＝新華社配信）

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏の多色彫琢瑠璃作品。（資料写真、淄博＝新華社配信）

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏の多色彫琢瑠璃作品。（資料写真、淄博＝新華社配信）

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏の多色彫琢瑠璃作品。（資料写真、淄博＝新華社配信）

中国ガラス（瑠璃）芸術大師の劉濤氏の多色彫琢瑠璃作品。（資料写真、淄博＝新華社配信）