2025-09-19 15:02:50
来源:新华网

空から見た高山島。(煙台=新華社配信)
【新華社済南9月3日】中国山東省煙台市の長島国家級自然保護区は黄海と渤海の中間点に位置し、シベリアなどから飛来する渡り鳥にとって重要な中継地となっている。保護区内には「高山島」と呼ばれる面積0・46平方キロの小島があり、険しい崖に多くの海食洞が形成されている。

接岸した船から上陸する長島国家級自然保護区管理センターの職員。(7月15日撮影、煙台=新華社配信)
保護区管理センター職員の馬旭冉(ば・きょくぜん)さんは早朝、船で島に渡り、パトロールを開始した。馬さんは「今回は監視ポイント設置に向けた下見で、後日、鳥類の主要な繁殖地にスマート監視装置を取り付けることになっている」と話した。

高山島と周辺の海上パトロールを実施する長島国家級自然保護区管理センターの職員。(7月15日撮影、煙台=新華社配信)
一見静かな鳥たちの楽園にも危険が潜んでいる。馬さんによると、かつてはひそかに上陸して鳥の卵を盗み、ひなを捕まえる者がおり、鳥類の繁殖に壊滅的な打撃を与えていた。また無許可の船が島に接近し、鳥が驚いて巣を放棄することもあった。

島内をパトロールする長島国家級自然保護区管理センターの馬旭冉さん。(7月15日撮影、煙台=新華社配信)
保護区はこうした脅威を認識し、立体的な「防護ネットワーク」を張り巡らせた。重要な時期に職員が巡回するほか、島に常駐する鳥類保護員も年間を通じて島の周辺や中核的な生息地を見守っている。大学や研究機関との連携も積極的に進め、足環などの目印による追跡調査や衛星測位技術を用いた渡り鳥の移動ルート研究を実施。「保護・研究・啓発」を一体化した管理モデルにより、希少種の確認数が2割増となり、生物多様性は継続的に向上している。

高山島付近を飛ぶ多くのウミネコ。(7月15日撮影、煙台=新華社配信)
馬さんはカラシラサギやヒメウなどの希少な鳥をよく目にするといい、保護区で過去数年間に確認された渡り鳥計369種のうち21種が国家1級保護鳥類だと紹介した。(記者/邵琨)
编辑:刘金凤
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